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日本の家には日本の木

伝統工法を受け継ぐ職人の技術

プレカットでは実現できない強さと耐久性を手刻み加工で実現

赤松は粘りがあって強く、梁や桁などの構架材として最高とされ、家を解体する際何回も再利用されるほどでした。しかし、一方で気難しいとされる材木でもあります。
今、赤松は日本の山から消えつつあります。それは、松喰い虫の被害もありますが、それ以上に大工職人の技術が衰えてきたことが理由です。四季工房で丈夫な赤松を自在に使いこなせるのは、伝統工法「手刻み」を守り続けているからこそなのです。

四季工房の家を10年以上手がけている大工は、「プレカット材を使った時期がありましたが、機械での加工では仕口の角がしっかりと出せないため、部分的に納まりにくくなります」と話しています。機械ではできない熟練大工の手仕事による加工が、丈夫で美しい室内の木組みとなり、また見えないところですが、柔軟性を持った耐震性の向上に寄与しています。

国産無垢材を大工が手刻みする伝統軸組工法。

手刻みは変形しにくい構造をつくり出します。また、釘や接合金物を使う箇所を最小限に留めることは、錆や材質の違いによる接合部のゆるみを避け、家を長持ちさせる大きな要素のひとつとなります。シンプルだが、手刻みで木と木をしっかり組むことで大きな構造の家をつくり上げる「伝統軸組工法」はまさに先人がつくり上げた日本の風土に合った工法なのです。

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手板、墨付け、カンナかけ、ノミを使った手きざみ加工。
日本の職人の技と技術。

家一棟をつくり上げるまでには100を超える工程、
100を超える技が必要

手きざみの順序を大まかに説明しましょう。 まず、棟梁が設計図をもとに家のどこにどういった木を使うかを決めるための図を起こします。材木が到着すると、それぞれの性質を見ながら使う場所を決めていきます。ベテランの目利きになると、材木の姿や切り口などから産地、土壌、育った環境、年齢、癖を見抜けます。使う場所が決まったら木の一本一本に「墨付け」をし、家の土台、柱、梁として組み上げるために刻む位置に印をつけます。次に墨付けされた箇所に「継手」や「仕口」をつくっていきます。最後に、見える部分に使う化粧材には手ガンナをかけます。これが大まかな手順ですが、細かい手順をすべてあげると、家一棟をつくり上げるまでには100を超える工程、つまり100を超える技が必要になるのです。これだけの技術で作り上げた家。その強さは上棟時ですでに違いがわかります。