私たち四季工房の役割

ネパール訪問の目的

3月7日〜12日までネパールを訪問してきました。約3年ぶりの訪問となった今回の目的は、私達がゆいの郷で一昨年から取り組んでいる光合成細菌(菌太郎)を使った有機無農薬野菜づくりを現地NGOラブグリーンネパール(LGN)に伝授することです。そのため、NPO未来の森づくり事務局の私と二村に加え、菌太郎の開発元の北島社長と研究者の林さんの4名で訪問しました。きっかけは、LGNの代表であるアミーラさんが目の手術と治療のために日本に滞在していた昨年末のことです。お見舞いも兼ねてお会いした際にこの光合成菌農法について話したところ、「大変興味があるのでネパールでも取り組めるように指導して頂けないか」という依頼を受けたことでした

皆様のご支援が着実に根づいています

8日にバンコク経由でネパールに着き、その足でまずカトマンズの東30kmのところにある、パンチカール村のLGNの育苗センター兼研修センターに向かいました。そこでは、皆様方からご支援頂いている女子奨学生42名と面会しました。現在奨学生は約150名いるので、およそ3分の1の学生が集まってくれたことになります。感謝の言葉や歌の披露など、自分達で考えたプログラムで私達を歓迎してくれました。
ただお金を出すというのではなく、奨学支援を始めてちょうど3年目にその成長ぶりを見れたのはとても良かったと思います。私達の支援は、ネパール子女のためにしっかり役立っているという確認ができたことに加え、彼女達もしっかり学んでいこうという決意が新たになったことと思います。

ネパールの農業を変えたい

LGNの職員と地元のホテルに一泊し、翌日はLGNの管理する農場に出かけました。山の上の大変な場所にあり、車で揺られ約1時間半かかってやっと到着しました。ちょうど建物内では地元の農家の人々が参加しての勉強会が開催されており、その後、同行した林さんが「なぜ土壌改良が必要か」というテーマで説明会を行いました。「目の前の畑は、いやネパール全土の土が化学肥料と農薬で駄目になりかけている。確実に病気の野菜が増え、収穫量が減っているはずです」という話は、日本にもそのまま当てはまることで、私自身も勉強になることばかりでした。改めて健全な土づくりが、栄養バランスの取れた野菜づくりの基本だということを痛感しました。
講義の後、持参した種菌をもとに、現地で用意した米ぬかと酵母を混ぜて発酵させる「菌太郎」の培養実習に入りました。目の前での実習に、皆嬉々として取り組んでいました。「面白い農法でとても興味があります。私も今の仕事を辞めて農業に取り組みたいくらいです」というLGN代表のアミーラさんの言葉が印象的でした。菌太郎は3回ほどの反転、熟成ののち5〜6日間で仕上がり、その後同じように増やして、順次畑に入れていくことになります。本格的に土壌が改良され、おいしい野菜ができるのには2〜3年かかるのですが、ぜひこの農法をネパールの地で確実なものにするため、今後もお手伝いしていきたいと思います。

大歓迎を受けたタクール学校訪問

お昼にLGNのセンターでネパールの定食とも言える「ダルバード(豆を中心とした料理)」をいただいた後、タクール学校へ向かいました。四駆の車がやっと通れる位の、手入れされていない道に揺られながら(以前訪問した際にはこんなにはひどくなかったのにと思いながら)タクール学校に到着しました。事前に「完成した学校の様子を見せてもらうだけなので、大げさな歓迎等は遠慮したい」と申し入れていたにもかかわらず、前回と同じく村を挙げての大歓迎を受けました。改めての引渡し式とテープカットはやむを得ないとしても、村長、学校長、教育委員会などの挨拶が長々と続くのにはいささか閉口します。ネパール人は人前で話をするのが大好きなようです。セレモニーの中で、タクール学校は新しくなってから、近隣からの生徒が増えてもう手狭になってきたことを聞き、せっかくのご縁なので、これからも支援を続けさせていただく旨をお話して帰途につきました。

ネパール訪問で気になったこと

この度のネパール訪問で大変気になる話題が一つありました。それは気候の変化からかここ2〜3年で高い山(7,000〜8,000m級)にめっきり雪が降らなくなったという話です。そう言われて改めて見てみると、遠くに見える山々は、以前のような美しい白さではなくなっているように思えました。そのせいか訪れたカトマンズや周辺の村々の、今一番深刻な問題は、何といっても干ばつによる水不足とのことです。翌日に訪れたパシュパティナート(ヒンズー教の寺院・世界遺産)の前を流れるガンジス河支流の川も、以前来たときより驚く程水量が減って、ゴミばかりが目立っていました。ネパールの山々はその雪解け水がインドや中国の水源になっているので、山の雪や氷河の減少で、大規模な水不足が起こると言われています。帰路で立ち寄ったバンコクでも、周辺の地域で深刻な干ばつが続いているという話を聞きました。
今回のネパール訪問は、地球温暖化の影響が確実に広がりつつあることを改めて実感した旅でした。そして今、自分達にできる環境対策に全力で取り組んでいくことが必要だという思いを、ますます強くしています。

おりじんPDF版でもご覧いただけます。

writer

株式会社四季工房代表取締役。
1951年、福島県生まれ。農業高校卒業後、農業に従事。 23歳でレストランを経営。30歳で住宅業界へ進出。 日本伝統工法のすばらしさに感銘を受け、独自の「エアパス工法」と100%国産材の注文住宅に特化し
「日本の家づくりは、地域工務店の手で」をスローガンに、 エアパスグループを創設、本部長を務める。

バックナンバー

・時代の変化に即応して住宅の新ラインナップを発表しました
・木造総合ゼネコン業を目指して
・今後ますます「四季工房」を皆様に愛され夢のある会社にしていきます
・何が本当のエコか?U
・何が本当のエコか?
・「昔は良かったのに」と言われることが一番くやしい!
・味わいがあって住む程に愛着がわいてくる家とは!?
・すべての物が値上がりする時代だからこそ
・カーボンオフセットの家づくりを目指して
・「建設業の明日を拓く先導者たち」の取材を受けて
・オールアース住宅への取り組み
・四季工房環境社会報告書2007に対する第三者意見のご紹介
・地球温暖化対策は工務店が先兵となるべき
・第6回「日本の木の祭り&感謝祭」を終えて
・サステイナブル社会に向けた取組み
・お施主様にも協力していただく新たなリサイクルの取組み
・ずっとこれからも「顧客密着主義」
・大工さん旅行を終えて
・植林ボランティアを終えて
・6%の施主様の満足のために
・会社が成長するということ
・工期の差はコストの差
・本物を追求する
・住宅建材の質的転換がはじまった
・新年のスタートにあたって
・中国の木材需要が日本にも影響か?
・木の家が危ない!国産材 無垢の木の...

・工期の差はコストの差 工期短縮の意義
・家づくりから豊かな人間関係を育む!
・家づくりを通して社会に貢献できること

・エコロジーな暮らしのすすめ
・受注棟数が増えても決して質は落とさない
・雇用を創造する(3)
・雇用を創造する(2)
・雇用を創造する(1)

その他のコラム

エアパスの家
エコハウスに住みたい
エコ住宅のつくり手たち

四季イズム TOP









 

株式会社 四季工房
本社 : 郡山市南ニ丁目84番地 
TEL.024-937-6351
福島 : 福島市東中央2-11ー1 
TEL.024-535-5091
いわき: いわき市鹿島町走熊字小神山69-1 
TEL.0246-46-2636
仙台 : 宮城県仙台市青葉区中山吉成1-17-23 
TEL.022-277-9831
埼玉 : 埼玉県さいたま市南区大谷口766番地3 
TEL.048-813-6021
宇都宮 : 栃木県宇都宮市西川田町40番地8 
TEL.028-684-2571
東京 : 東京都小平市仲町439番11 
TEL.042-313-9410

WASSAエアパスグループ