四季工房の木材生産に関する一番の特長は、一切の中間業者を省いた「直接取引き」にあります。つまり、多くの手数料が乗っている一般の流通材を買わず、山から直接、出所の確かな木を仕入れることで大幅なコスト削減に成功。その分、他社ではできない「適期伐採」「葉枯らし」「天然乾燥」「修正挽き」などに時間、手間、コストをかけられます。こうした努力で、薬剤を使用しないで済む安全で良質材での家づくりを可能にしています。
順序としてまずは木を伐ること、伐採から始まります。 日本の木は含水率が高く、建築材としてはある程度乾燥させた状態で使わなければなりません。こうした日本の木も、伐採の適切な時期を守ることによって水分を減らすことができます。 しかし現代、そうした適切な伐採時期はほとんど守られておらず、ほぼ1年中伐採されるようになってしまいました。その結果、含水率が多くてくるいやすい木材が出来てしまうのを、電気や石油を浪費する機械強制乾燥によって防いでいます。 四季工房では先人の知恵に学び「適期伐採」と「天然乾燥」に徹底して取り組んでいます。 木材伐採の適期は、1年のなかでも木が生長活動を停止し、水を吸わなくなる11月から1月頃の3か月間。それに加え、冬の新月(下弦~新月の前日まで、1周期につき約1週間)に伐採すると「割れ・狂いが生じにくい」、「虫がつきにくい」(3月~9月、いわゆる彼岸から彼岸までは木の樹液が甘くなるためか、その間に伐られた木は虫がつくと言われている)、「カビ・腐食に強い」といわれ、木のポテンシャルを最大限に引き出すことができます。
つまり、一年分の住宅に使う木を合計数週間で伐らなければならないため、その時期に伐れる山の確保が必要になります。
現在、杉に関しては1社の製材会社に依頼し、国有林から直径30cm程度、55年生余りの杉を伐り出してもらっています。主には、良質な杉が採れると言われる八溝山系の北側の山を伐採しています。 国有林を選ぶのは、産地がまとまっているためと、木の品質が高いため。国有林は、間伐や下草刈り、ツタ刈りなどに手間とコストをかけて育てられるため、出来る木の質もよいのです。
民有林の木を使わないのは、民有林の所有者が木を伐らなくなってしまったために、民有林からほとんど木が売りに出ないからです。残念ながら民有林は、木の値段が極端に安くなってしまった現在、手間とコストをかけて育てて伐採しても見合う儲けが出ないため、木を育て、伐り、売るという作業を諦めて山を放置してしまっている所有者が多いのも事実。しかし四季工房では今後、民有林からも木を買う努力をしたいと考えています。
また、木は斜面に植えた方が質がよくなります。水捌けのよい斜面、しかも砂利の山で育てた木は含水率が低く、節がなく、内部も黒ずみません。それに比べて平地林で育った木は含水率が高く、内部が黒ずみやすいのです。


