粗挽きされた構造材は、福島県塙町の塙木材天然乾燥センターで6ヶ月~1年間寝かし、天然乾燥させます。 一般的には短期間で機械によって高温乾燥させますが、高温で乾燥させると木本来のよさが失われてしまい、割れやヒビの原因にもなります。 四季工房ではゆっくり天然乾燥させることで、機械乾燥のエネルギーを削減し、木の色艶、粘りを保つよう努めています。
構造材よりさらに含水率を落とす必要のある床材は機械乾燥させますが、低温除湿式乾燥です。
天然乾燥材にはAD(エアドライ)、機械乾燥材にはKD(キルンドライ)の各記号を印字し、確かな材料かどうかを確認することが出来ます。
一般に流通している木材にはAD材はほとんどなく、ADの刻印があってもどの程度、どのように乾燥させたのか確認する手立てがないのが実情です。一般の会社では1年近くの長い間、木を寝かせておく時間と場所を確保できていないからです。

天然乾燥

天然乾燥を終えると、乾燥によって出たくるいを正すため、再び製材して仕上げます。 「修正挽き」+「プレーナー加工」がそれで、修正挽きとは柱や梁材を正しい直角に製材し直すこと、プレーナー加工はいわゆるカンナがけです。
一般的には修正挽きはやらず、プレーナー加工だけです。 プレーナー加工だけでもモルダーと呼ばれる機械の性能が高いため、およそ直角に近い形にはなりますが、真四角にまでするのは困難です。

仕上げ製材

モルダー

仕上げ製材された木材は、四季工房平田加工場または大工さんの下小屋で、手刻み加工されます。 まず設計図面より大工さんが「手板」を起こし、納品された木材一本一本の性質を見ながら、どの箇所にどの材を使うかを決めていきます。
その後「墨付け」、つまり組み方によって材を刻む形と位置を決めて書き込み、手で刻んでいきます。
日本の住宅会社で大工さんの手刻みによって材料を組んでいる会社はほとんどなく、一般的には木材を機械によってプレカットしています。
しかしプレカットでは材料の性質や癖によって適所に使い分けることができず、また刻み方の細かさにも限度があるため、手刻みした材ほど深くしっかり組めないと言います。そのため大地震の際に、組んだ材が外れる危険性もないとは言えず、金物などによる補強を余儀なくされます。

手刻み加工

このような多くの時間と手間をかけて、一軒の家の木材がつくられ、運ばれます。つまり今年の初めに既に伐られた木材は、来年以降の家づくりに使われるのです。