仕入れた杉材はまず屋外に横積みしておき、8ヶ月~1年半ほど天日乾燥させます。その後倉庫内に移動、立てかけた状態でさらに2~3ヶ月おき、十分に自然乾燥させます。根元を上にして立てた方が乾燥が効率よく進むため、逆さ状態で立てかけます。

 

乾燥期間を経た材をまずだいたいの長さと厚さに切る加工を木取りと言います。長さ4m、厚さ36mmの杉材であれば長さ2m、厚さ12mmの縦桟が4つ取れます。厚いものを必要な薄さに製材することを挽き割りと言います。

 

板状にした杉にかんなをかけ、四辺を平らにし、くるいのないまっすぐな板にします。

 

サッシとぴったり組み合わさるように、左右の縦桟、横桟それぞれのパーツを多種多様な形に加工します。金物を入れる位置が違うため縦桟と横桟の加工は違い、さらに同様の理由で縦桟でも左右で違ってきます。YKKから提供された図面は数十枚に及び、工程の細かさを物語っています。
さまざまな加工をするために道具も多種類必要になり、建具屋さんにとっては熟練の技術を要求されます。四季工房が年間着工棟数と仕事の発注を安定させているからこそ、建具屋さんもこれだけの手間のかかる仕事を引き受けてくれると言えます。

 

建具屋さんでつくられた杉のパーツはサッシ屋さんに搬入され、サッシのアルミ枠に接合されます。アルミ枠はYKKのエピソードウッド用のもので、分解が可能。このアルミ枠のみをYKKから仕入れるのが難しく、何度もの交渉の末やっと了解を得たものです。
アルミ桟の一本一本にそれぞれと合うように加工された杉を金具などで接合。 こうすることで、部屋の内側から見えるのは杉だけになります。つまりエピソード杉は、内側から見た場合には木枠の窓そのものなのです。見える部分を全て杉にするのが難しく、開発に1年半を要しました。