コラム

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住宅ローン月々の平均返済額は?借入額や頭金・返済期間の平均値も解説

マイホームを購入する上では、多くの方が住宅ローンを利用しています。

住宅ローンといえども借金には違いありませんので、後々の返済のことを考えると、借入額を決定するためにも、平均的な返済額の目安を把握しておくことが重要です。

そこで今回は、住宅ローンの月々の平均返済額について解説します。マイホーム購入を検討中の方は、ぜひとも最後までお付き合い下さい。

そもそも住宅の平均購入額は?

住宅 平均購入額
平均取得費用
注文住宅/土地付き注文住宅3,532万円/4,397万円
新築分譲・建売住宅3,495万円
新築分譲マンション4,545万円
中古一戸建て2,480万円
中古マンション2,971万円

※2020年度フラット35利用者調査より

上記の表を見ると、住宅の平均購入金額は物件種別ごとに異なることが分かります。

新築と中古では戸建て・マンション共に金額に大きな開きがありますので、住宅取得予算を決める上での参考にして下さい。

住宅購入者の平均年齢

取得時の平均年齢
注文住宅/土地付き注文住宅43.4歳/37.6歳
新築分譲・建売住宅39.3歳
新築分譲マンション42.8歳
中古一戸建て42.5歳
中古マンション42.4歳

※2020年度フラット35利用者調査より

上記の表を見ると、住宅購入者の平均年齢は30代後半〜40代前半となっており、建物種別で最大5.8歳の開きがあることが分かります。

地域差はあるものの、土地付き注文住宅の平均取得年齢が最も低いのは、若者世帯にマイホーム取得の要望が強いことの証左といえるでしょう。

住宅ローンの平均返済額は月々10万円前後

住宅ローン 平均返済額 月々10万円

2020年度フラット35利用者調査によると、住宅ローンの平均返済額は月々10万円前後となります。

平均返済額
注文住宅/土地付き注文住宅9.4万円/11.9万円
新築分譲・建売住宅10万円
新築分譲マンション12.3万円
中古一戸建て7.4万円
中古マンション8.5万円

※2020年度フラット35利用者調査より

あくまでも平均数値として参考に留め、自分たちの返済額を決定する際は、手元資金や年収など家計の状況を考慮した上で決めることが重要です。

  • 返済負担率は平均14〜18%程度
  • 返済負担率は手取り年収の25%以内に抑える

順番に解説します。

返済負担率は平均14〜18%程度

返済負担率
注文住宅17.9%
新築分譲・建売住宅18.6%
新築分譲マンション17.4%
中古一戸建て15.9%
中古マンション14.8%

※令和2年度住宅市場動向調査より

※注文住宅の調査地域は全国、その他地域は三大都市圏で調査

上記の表を見ると、返済負担率の平均は14〜18%程度に収まっており、比較的家計にゆとりを持たせた返済プランといえるでしょう。

返済負担率は住宅ローンの審査項目の一つですが、借入可能額と返済可能額は同一ではないことに注意が必要です。

返済負担率は手取り年収の25%以内に抑える

返済負担率は税込み収入で計算されますが、実際には税金や社会保険料が差し引かれますので、手取り収入をベースに25%以内に抑えることをおすすめします。

年収400万円の場合、手取り収入は約320万円となりますので、年間返済額を80万円に留めることで返済に無理のないプランといえるでしょう。

住宅ローンのさまざまな平均値

住宅ローン さまざまな平均値
平均借入額頭金の平均額平均返済期間
注文住宅/土地付き注文住宅2,914万円/3,956万円619万円/440万円32年/34.5年
新築分譲・建売住宅3,247万円247万円33.7年
新築分譲マンション3,786万円758万円32年
中古一戸建て2,281万円198万円31.7年
中古マンション2,627万円343万円31.4年

2020年度フラット35利用者調査を用いて、住宅ローンのさまざまな平均値をまとめていますので、それぞれの数値を参考に自分たちの家づくりの計画を詰めていきましょう。

  • 平均借入額
  • 頭金の平均額
  • 平均返済期間

順番に解説します。

平均借入額

建物種別をまとめた平均借入額は3,285万円となります。

上記の表を見ると、平均借入額は建物種別ごとに違いがありますが、取得費用の違いが要因であり、新築物件の借入額が増えるのは妥当な結果です。

頭金の平均額

建物種別をまとめた頭金の平均額は404万円となります。

上記の表を見ると、建物種別ごとに準備している頭金に大きな差があることが分かります。

中古物件に比較して新築物件は全体的に高く、取得費用に違いはあるものの、最大で3倍超の開きがあることに注意して下さい。

平均返済期間

建物種別をまとめた平均返済期間は33年となります。

建物種別ごとに大きな違いはなく、返済期間を長く設定することが一般的な認識であることが要因といえるでしょう。

住宅ローンを組む際の注意点3つ

住宅ローン 注意点

住宅ローンを組む際に注意しておきたいポイントをまとめていますので、内容を把握して自分たちに最適な返済プランを立てるようにして下さい。

  • 契約が完了するまで気を抜かない
  • 特典や保証を確認する
  • 自分で判断する

順番に解説します。

契約が完了するまで気を抜かない

事前審査の承認後も、金銭消費貸借契約を締結するまでは気を抜いてはいけません。

事前審査の承認後の本審査で落ちるケースは少ないものの、可能性がゼロではありませんので、新規で借入するなどの軽率な行動は慎みましょう。

特典や保証を確認する

金融機関ごとの特典や保証を確認することも忘れてはいけません。

低金利が続き、金利での差別化はあまりないものの、団信における保証内容の拡充などサービス面の違いはありますので、自分たちの得になるプランを選ぶことが大切です。

自分で判断する

借入額を含めた返済プランの決定は、最終的には自分で判断しなければなりません。

専門家の意見を取り入れることは重要ですが、自分たちの家計を考慮した上で、問題なく返済ができるかを真剣に考えて下さい。

月々の住宅ローンを無理なく返済するポイント3つ

月々 住宅ローン 返済 ポイント

月々の住宅ローンを無理なく返済するためのポイントをまとめていますので、内容を把握して自分たちの資金計画に取り入れてみましょう。

  • 維持費を考えて金額を設定する
  • 無理のない返済比率を設定する
  • 頭金を増やす

順番に解説します。

維持費を考えて金額を設定する

一つ目のポイントは、住宅の維持費を考えて返済額を決定することです。

毎月の返済に加えて、税金や修繕費用の積み立てなど将来に備える必要がありますので、トータルの住宅費用を想定しておけば、急な出費に慌てることはありません。

無理のない返済比率を設定する

無理のない返済比率を設定することも重要なポイントであり、借入可能額=返済可能額ではないことを覚えておきましょう。

初めての家づくりでは、あれもこれもと要望が出てきますが、優先順位を決めて予算を守らなければ、無理な借入に繋がります。

頭金を増やす

頭金を増やすことも無理なく返済するためのポイントの一つです。

頭金の準備を増やして融資率を下げることで、金利の優遇を受けられることもありますし、借入額を圧縮することは支払利息を減らすことにも繋がりますので、住宅購入を見越して早めに手元資金を貯めることをおすすめします。

月々の住宅ローンは無理のない返済を心がけよう

住宅模型とまとめ

住宅ローンの返済は長期間にわたるため、住宅購入に不安を感じている方も多いかもしれませんが、自分たちに適切な返済プランを立てることで、返済が滞るリスクは下がります。

初めての家づくりは予算がオーバーしがちですが、無理のない返済プランを立てるためにも、住宅の優先順位を家族で相談して、家づくりに取り組みましょう。

四季工房では、お客様の現在と将来を考慮して、最適な返済プランを提案しています。住宅の資金計画にお悩みの方は、お気軽に住宅展示場へ足をお運び下さい。