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戸建のメンテナンスが必要な箇所は?一覧表を用いて築年数ごとに解説

戸建を所有している場合や、これから所有することを検討している場合、メンテナンスが必要な箇所を把握しておくことはとても重要です。

戸建のメンテナンスを正しく行い、大切なマイホームを長く維持できるようにしましょう。

今回は、戸建のメンテナンスが必要な箇所について、一覧表を用いて築年数ごとに分かりやすく解説していきます。

そもそも戸建のメンテナンスは必要?

そもそも、戸建のメンテナンスは必要なのでしょうか。

  • ・戸建のメンテナンスで家の寿命は大きく変わる
  • ・戸建の寿命と耐用年数は違う

上記2つの項目に分けて、メンテナンスの必要性について説明していきます。

戸建のメンテナンスで家の寿命は大きく変わる

戸建メンテナンスをすることにより、家の寿命は大きく変わってきます。

戸建は、メンテナンスしないと経年劣化により寿命が短くなっていくのが通常なので、安全に長く住み続けるためには、定期的なメンテナンスがとても重要です。

戸建の寿命と耐用年数は違う

戸建の寿命と似た意味で使われる言葉に、耐用年数という表現がありますが、戸建の寿命と耐用年数はそれぞれ意味が異なります。

戸建の寿命は、実際に住むことが可能な状態であることを意味するのに対し、耐用年数は、経年劣化していくものの価値を税制上で判断するための指標です。

つまり、耐用年数が経過していなくても、メンテナンスの状況次第で戸建の寿命が短くなるケースもあるので、注意しましょう。

戸建でメンテナンスが必要な主な箇所5選

戸建でメンテナンスが必要な主な箇所を5つ紹介します。

  • ・外壁
  • ・屋根
  • ・クロス
  • ・水回り
  • ・床

それぞれのメンテナンス内容について、詳しく見ていきましょう。

外壁

外壁は、年数が経過することでひび割れなどの劣化現象が見られるケースが多いため、メンテナンスとして、塗り替えやシーリングの打ち替えをしなければなりません。

外壁の仕上げ方によって、メンテナンスに適した時期は異なるので、仕上げ方に応じたメンテナンスの時期を把握しておきましょう。

屋根

屋根は、使われている素材によって、メンテナンスの方法や時期が異なります。

例えば、スレート屋根やトタン屋根の場合は、塗り替えたり交換したりすることが必要です。

クロス

クロスは、年数が経つことで剥がれが生じてくるので、張り替えをすることが必要です。

また、室内の位置によっては結露などの影響を受けて傷みやすい部分もあるので、剥がれや浮きが見られたら早めにメンテナンスしましょう。

水回り

浴室やトイレ、キッチンなどの水回り設備は、使用頻度が高い分劣化もしやすくなるので、メンテナンスがとても重要です。

メンテナンスを怠ると、さびや腐食による水漏れを引き起こす可能性があるため、トラブルが起きる前に交換などのメンテナンスをしましょう。

床は、一見きれいに掃除していても、床下の見えない部分の劣化が進んでいるケースがあるので、定期的なメンテナンスが必要です。

シロアリ被害を防ぐためにも、定期的に床下の点検も行うようにしましょう。

戸建のメンテナンス一覧表

ここでは、戸建のメンテナンス一覧表を紹介します。

箇所ごとにメンテナンスの内容や時期が異なるので、メンテナンスの計画を立てる際の参考にしてください。

メンテナンス箇所メンテナンス内容メンテナンス時期
外壁塗装10年
外壁シーリング打ち換え10年
屋根塗装10年
水回り交換10年
クロス張り替え10年
床(畳)表替え10年
給湯器交換10年
屋根瓦交換20年
雨どい交換20年
床(フローリング)張り替え20年
床(畳)交換30年
玄関ドア交換30年
交換30年
給水・排水設備交換30年

築年数5年から10年の戸建のメンテナンス3選

築年数5年から10年の時期には、以下の4つをメンテナンスしましょう。

  • ・クロスの張り替え
  • ・屋根の塗装
  • ・シーリングの打ち替え

クロスの張り替え

室内のクロスは、新築から5年から10年が経ち、剥がれや汚れが目立つようになったら張り替えを行いましょう。

色や柄を今までと異なるクロスに張り替えて、新しい雰囲気の空間にしてみるのもおすすめです。

屋根の塗装

屋根は、素材によってメンテナンス時期も異なりますが、劣化の状態に応じて7〜15年の時期に塗り替えましょう。

劣化したまま放置してしまうと、雨漏りなどの原因になりかねないので注意が必要です。

シーリングの打ち替え

外壁のシーリングは、劣化の程度を見ながら5年から10年の間に打ち換えましょう。

新築から5年が過ぎたら、外壁のシーリングの状態をこまめにチェックして、メンテナンスが必要な時期を見逃さないようにすることが大切です。

築年数10年から15年の戸建のメンテナンス4選

築年数10年から15年の時期には、以下の3つをメンテナンスしましょう。

  • ・外壁の塗装
  • ・水回り設備の交換
  • ・畳の表替え
  • ・給湯器交換
  • ・外壁の塗装

外壁は素材によってメンテナンス時期が異なりますが、10年から15年を目安に塗装しましょう。

ひび割れや色褪せは、建物本体を劣化させることに繋がるので、外壁の状態をよく観察しながらメンテナンス時期を決めましょう。

水回り設備の交換

浴室やトイレ、キッチンなどの水回り設備は、新築から10年を過ぎると劣化により故障するケースが多くなるので、状況に応じて交換しましょう。

水回り設備は使用頻度が高い重要な設備であり、交換費用も高額になりがちなので、事前にメンテナンス費用を確保しておくことが大切です。

畳の表替え

和室がある家の場合、10年から15年を目安に畳の表替えを行う必要があります。

畳は、日焼けにより変色したり、肌ざわりが悪化してきたりするので、表替えをすることで、きれいな和室を取り戻しましょう。

給湯器交換

給湯器は、10年から15年の時期に劣化により不具合が生じるケースが多くなるので、早めに交換しましょう。

給湯器が故障してしまうと、お湯が使えなくなってしまうので、事前にメンテナンス時期の目安を把握し備えておくことが大切です。

築年数15年から20年の戸建のメンテナンス2選

築年数15年から20年の時期には、以下の2つをメンテナンスしましょう。

  • ・雨どいの交換
  • ・フローリングの張り替え

雨どいの交換

雨どいは、雨や風などの影響を受けて経年劣化していくので、15年を目安に点検し、必要に応じて交換しましょう。

フローリングの張り替え

床にフローリングを使用している場合は、15年から20年の時期に張り替えを検討しましょう。

毎日の生活によってキズがついたり、剥がれが生じたりする箇所が出てきたら、早めにメンテナンスすることが大切です。

築年数20年から30年の戸建のメンテナンス4選

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築年数20年から30年の時期には、以下の4つをメンテナンスしましょう。

  • ・畳の交換
  • ・玄関ドアの交換
  • ・窓の交換
  • ・給水・排水設備の交換

畳の交換

畳は、10年程度で表替えをすることが推奨されていますが、20年から30年が経過すると畳内部も傷んでくるため、本体を交換しましょう。

畳本体の劣化は、目に見えない部分でもあり気付きにくい箇所なので、事前にメンテナンス時期を把握しておくことが大切です。

玄関ドアの交換

玄関ドアは、劣化のスピードは速くありませんが、30年ほど経過すると建て付けの不具合などが生じることがあります。

また、年数が経つと色褪せなどにより見栄えも悪くなってくるので、30年程度を目安に玄関ドアの交換を検討しましょう。

窓の交換

窓も、玄関ドアと同様に、30年程度を目安に交換を検討しましょう。

長年使用していると、窓サッシなどに歪みが生じるケースは少なくありません。

窓が動かなくなると日常生活においても不便になるので、必要に応じて交換しましょう。

給水・排水設備の交換

給水管や排水管などの設備は、基本的に10年程度ごとに点検し、30年程度を目安に交換を検討しましょう。

経年劣化により給水・排水設備が破損してしまうと、水漏れを引き起こすリスクが高まるので、定期的な点検と、交換時期の把握が重要です。

戸建のメンテナンスの注意点3つ

ここでは、戸建のメンテナンスに関して注意すべきポイントを3つ紹介します。

  • ・日頃から劣化のサインを確認しておく
  • ・定期的に内装・水回りの手入れをする
  • ・メンテナンス費用を備えておく

戸建を所有する人は、上記3つの注意点を把握しておきましょう。

日頃から劣化のサインを確認しておく

戸建のメンテナンスは、日頃から劣化のサインを確認しておくことが非常に重要です。

例えば、外壁の状態はこまめに観察し、水回りの設備については水漏れが起きていないか日常的に確認するようにしましょう。

早めに劣化のサインに気付くことで、メンテナンス費用も安く抑えることが可能になります。

定期的に内装・水回りの手入れをする

定期的に内装や水回りの手入れをすることで、メンテナンスもスムーズに行えます。

不具合が生じていなくても、内装や水回りの清掃や点検をこまめにしておくようにしましょう。

メンテナンス費用を備えておく

戸建のメンテナンスは、対象箇所によっては高額な費用が必要になるので、事前に費用を備えておくことが大切です。

特に、長い年数が経ってくると、複数の箇所を同時にメンテナンスしなければならなくなるケースも考えられるので、メンテナンスのための費用を備えておくようにしましょう。

戸建のメンテナンスに関するよくある質問

ここでは、戸建のメンテナンスに関するよくある質問を3つ紹介します。

  • ・メンテナンスで外壁塗装をしないとどうなる?
  • ・家の修繕費がない場合の資金調達の方法は?
  • ・家の修理に火災保険を使用できるのはどんな時?

それぞれの回答を見ていきましょう。

メンテナンスで外壁塗装をしないとどうなる?

外壁塗装をメンテナンスしないままにした場合、外壁の劣化が進み、建物本体を傷める危険があります。

外壁の劣化を放置し続けることで、見栄えが悪くなるだけでなく、雨漏りなどの損害を被る危険性もあるので、適切にメンテナンスしましょう。

家の修繕費がない場合の資金調達の方法は?

家の修繕費がなくメンテナンスするのが困難な場合は、リフォームローンを組んで資金調達できます。

リフォームローンとは、家の修繕費を目的としたローンのことで、条件をクリアすれば資金を借り入れることができるので、必要に応じて検討してみましょう。

家の修理に火災保険を使用できるのはどんな時?

家の修理に火災保険を使用できるのは、修理が必要になった原因が、経年劣化ではなく自然災害であるときです。

例えば、台風が原因で外壁や屋根にひびが入ってしまった場合などが当てはまります。

戸建のメンテナンスをして家の寿命を伸ばそう

住宅模型とまとめ

戸建を所有する場合は、しっかりとしたメンテナンスをすることで、家の寿命を伸ばしましょう。

四季工房では、家のお引き渡し後のアフターメンテナンスも充実しておりますので、安心して住み続けられます。

安心して長く住み続けられる家をご希望の場合は、ぜひご相談ください。