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無垢材とはどんな素材?種類やメリット・デメリットもわかりやすく解説

自宅を新築、もしくはリフォームする際に無垢材を検討する人は少なくありません。中には、無垢材の特徴や種類に関して疑問を持つ人も一定数います。

この記事では、無垢材の特徴や種類、無垢材を使用する際のメリット・デメリット、メンテナンス方法を解説します。無垢材を検討中の人は、ぜひこの記事を参考にしてください。

【この記事でわかること】
・無垢材の特徴
・無垢材の種類
・無垢材のメリット・デメリット
・無垢材を長持ちさせるためのメンテナンス方法

無垢材とは?

※出典:国産無垢材の家|四季工房

無垢材とは、天然の樹木から伐採された、木板に加工するための素材です。

ここからは、無垢材の特徴を解説します。

無垢材の特徴

合板などの集成材と比べ、無垢材には主に以下の3つの特徴があります。

・天然木ならではの風合いと素材感
・経年変化を楽しめる
・調湿作用がある

それぞれ解説します。

天然木ならではの風合いと素材感

無垢材には温もりがあり、手で触れた時に温かみを感じます。

新建材などの工業製品には見られない、生きた素材ならではの良さがあります。

経年変化を楽しめる

新建材は用いたその時が最も美しく次第に色あせていきますが、無垢材では逆に経年変化が味わいを深めてくれます。

調湿作用がある

無垢の木には優れた調湿作用があり、生活環境を整える力があります。

そのため、湿気の多い梅雨も床面はサラサラの状態が保たれます。

無垢材の種類

ここでは無垢材の以下の2種類を解説します。

・広葉樹の無垢材
・針葉樹の無垢材

それぞれ、どのようなものがあるか確認しましょう。

広葉樹の無垢材

広葉樹の無垢材の樹種や特徴は、下記の表の通りです。

樹種・ケヤキ
・クリ
・ブナ
・ミズナラ
・クルミ
特徴・硬く強度に優れ、たわみにくい
・伸縮が大きく、くるいやすい
・熱伝導率が大きく、冬に触ったときに冷たく感じる

針葉樹の無垢材

針葉樹の無垢材の樹種や特徴は、下記の表の通りです。

樹種・ヒノキ
・カラマツ
・アカマツ
・スギ
・ヒバ
特徴・軽くくるいにくいため、建築材料として扱いやすい
・熱伝導率が小さく、冬に触ったときに温かみを感じる

無垢材のメリット

ここでは、無垢材の主なメリットを解説します。

・木材本来の風合いを楽しめる
・経年変化を味わいとして楽しめる
・調湿作用がある

上記の3つを見ていきましょう。

木材本来の風合いを楽しめる

無垢材の大きなメリットは、天然木の風合いを毎日感じながら生活できることです。

天然木の木目には全く同じものが存在しません。そのため、同じ種類の無垢材を使用しても、唯一無二のデザインや風合いを味わえます。

経年変化を味わいとして楽しめる

無垢材は、年月の経過とともに風合いが変化するのに伴い、色味も変化していきます。色味の変化は光の当たり方や樹種によって異なり、家の風合いが増していきます。

こうした風合いの変化に対して、子供の成長や家族の歴史を重ねて見られるのも、無垢材ならではのメリットといえるでしょう。

調湿作用がある

無垢材のメリットの1つに、調湿作用によって室内の湿度を適度に保てる点が挙げられます。

湿度の高い雨の日は室内の水分を吸い、乾いてくると水分を放出します。

デバイスに頼らず、四季に応じて居室内の湿度を調整する自然機能は、快適な生活を送りたいと願う家族にとって大きな魅力です。

無垢材のデメリット

ここでは、無垢材を使用するデメリットを解説していきます。

・くるいが生じる
・職人の高い技術力が必要

くるいが生じる

無垢材には乾燥・収縮により反ったり曲がったりする木材由来の性質が残っています。

くるいを少なくして利用するには、日射と風通しを適度に調整して長時間かけてゆっくりと乾燥させる必要があります。

職人の高い技術力が必要

たくさんの仕口や継手を使って組み上げられた日本在来の木造建築では、木材の反りや曲がりの癖を相殺して、建物全体を固める役割もします。

また、家具や指物の技術では多少収縮する力を利用して「動かしながらより強くする組み方」が工夫されています。

このように、欠点を生かし逆に優れた性質として利用するには、職人の高い技術力が必要です。

無垢材を長持ちさせるためのお手入れ方法

ここでは、無垢材を長持ちさせるためのメンテナンス方法を解説します。

・基本的に乾拭きで掃除する
・定期的に水拭きする

順番に見ていきましょう。

基本的に乾拭きで掃除する

日頃のお手入れは乾拭きで十分です。ドライのフローリングワイパーが便利です。

定期的に水拭きする

定期的に水拭きすることで表面の汚れを落とすことができます。

硬く絞った雑巾で1〜3ヶ月に一度、汚れの程度に応じて実施しましょう。

四季工房が実現する「国産無垢の家」

※出典:四季工房公式HP

四季工房では、日本の木を使用して地域循環型の家づくりを実現しています。

ここでは、四季工房で扱っている「国産無垢材の家」を紹介します。

国産無垢材の家の特徴は、主に以下の3点です。

・無垢材の中でも梁や桁などの構造材として最適な赤松を採用している
・国産無垢材を使用し熟練大工が手刻みする伝統軸組工法を採用している
・湿気をコントロールできる漆喰壁を採用している

1つずつ解説していきます。

国産無垢材として赤松を採用

赤松は耐久性が非常に高く、昔から梁や桁などの構造部材に最適とされています。ただし、赤松を自在に使いこなすためには、熟練した大工職人の手刻みによる技術が欠かせません。

四季工房では、こうした伝統工法『手刻み』を大事に守り続けているため、今日でも赤松を使用した国産無垢材の家を実現できます。

国産無垢材を手刻みする伝統軸組工法

手刻みのこだわりは、極力釘や接合金物など材質の違う部材を使用しないことです。

なぜなら、木と木の接合を金物に頼っていると錆や材質の違いによって接合部の緩みを招き、最悪の場合、家の耐久性を損なうおそれがあるからです。

伝統工法である手刻みでお互いの木材をしっかり組み上げることで、日本の風土にあった住みやすい暮らしを実現できるでしょう。

湿気をコントロールできる漆喰壁を採用

現代の住宅では、ビニールクロスを貼って壁を仕上げる方法が一般的ですが、国産無垢材の家には漆喰壁を採用しています。

ビニールクロスは、低価格かつ短期間で施工が終了するメリットがあります。一方、デメリットとして経年劣化が早く、定期的に交換しなければなりません。

一方、漆喰の場合、長時間に渡って同じ状態をキープできるため、定期的に塗り直しをする必要がありません。

また、漆喰の最も特徴的なメリットは、調湿機能があることです。

すなわち、無垢材と同様に、湿度が高くなれば余分な水分を吸収し逆に湿度が下がれば過剰な水分を放出する機能を持ちます。

自宅に漆喰壁を採用すれば、梅雨時でも快適に過ごせるだけではなく、カビやダニの発生も大幅に抑制できるでしょう。

無垢材で後悔しないためには種類や特徴を把握している信頼できる工務店に任せよう

住宅模型とまとめ

無垢材や漆喰壁は私たちに多くのメリットをもたらしてくれます。しかし、無垢材は種類によりそれぞれの特質も異なるため、それを生かすための木材の乾燥技術と適材適所を見極められる職人の高い技術力が必要です。

トラブルを避けるためにも、国産無垢材の家を検討する際には四季工房に相談することをおすすめします。国産無垢材や漆喰を使用した家を、ぜひ直に体験してみてください。

実際に漆喰の壁や無垢材フローリングに触れることで、しっとりとした肌触りや温もりから、熟練大工の丁寧な仕事振りを感じられるでしょう。

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