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一戸建て住宅でおすすめの防犯対策まとめ|場所ごとのポイントを解説

この記事では、一戸建て住宅でおすすめの防犯対策をさまざまな観点から解説します。

一戸建て住宅はマンションと異なり、玄関からすぐに外に出られるなど開放的な雰囲気が特徴です。
その分、玄関や窓など侵入できる経路が多いため、場所ごとに不審者や空き巣が入りにくい状況にしておくことが必要だといえます。

この記事では、警察庁のデータから侵入窃盗の手口や、一戸建て住宅の防犯対策などについて解説します。
一戸建て住宅で安全に暮らしたい方はぜひ、参考にしてください。

【この記事でわかること】
・一戸建ては侵入窃盗の標的になりやすいのか
・場所別に見る一戸建て住宅でおすすめの防犯対策

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一戸建ては侵入窃盗の標的になりやすい?

一戸建てはマンションなどの集合住宅と比較すると、侵入窃盗の標的になりやすい傾向にあります。
そのため、日頃から防犯意識を持ち、対策を立てておくことが必要です。

はじめに、防犯対策の事前知識として、侵入窃盗に関する以下の項目を押さえておきましょう。

・侵入窃盗の認知状況
・侵入窃盗の発生場所
・侵入窃盗の手口

侵入窃盗の認知状況

警察庁によると、令和5年における住宅を対象とした侵入窃盗の認知件数は1万7,469件で、前年比で11.3%増加しています。

1日当たり約48件発生しており、多くの住宅が被害に遭っている状況です。
住宅を対象とした侵入窃盗は、平成16年から令和4年まで減少してきましたが、令和5年は前年より増えています。

侵入窃盗の認知状況は悪化している状況にあることから、常に自宅における防犯対策を考えておくことが必要です。

※参考:住まいる防犯110番

侵入窃盗の発生場所

侵入窃盗の発生場所で多い割合を占めているのも、一戸建てを中心とした一般住宅です。
住宅系の建物において、侵入窃盗の発生場所を多い順にまとめると以下のとおりです。

順位侵入窃盗の発生場所割合(%)
1位一戸建て住宅30.5
2位共同住宅(3階以下)7.3
3位共同住宅(4階以上)3.8
※参考:侵入窃盗の発生場所別認知件数|警察庁

住宅系の建物で侵入窃盗が最も多いのは一戸建てで、全体の30.5%です。

次に、3階以下の共同住宅(7.3%)、4階以上の共同住宅(3.8%)が続いています。
高層階になるほど侵入が困難になるため、侵入窃盗の割合が少なくなるといえるでしょう。

侵入窃盗の手口

侵入窃盗の手口を多い順にまとめると、以下のとおりです。

順位侵入窃盗の手口割合(%)
1位空き巣26.8
2位出店荒らし ※店舗に侵入11.5
3位忍込み ※住居人が就寝中に侵入10.5
4位事務所荒らし6.4
5位居空き(いあき)※住民が在宅中に侵入2.3
※参考:侵入窃盗の発生場所別認知件数|警察庁

侵入窃盗の手口で最も多いのは空き巣(26.8%)で、全体の約1/4を占めます。
主に、留守中や不在時を狙って侵入し金品を奪うのが目的だといえるでしょう。

住宅系の建物では、3位に忍込み(10.5%)、5位に居空き(2.3%)がランクインしています。
家主が在宅中でも侵入されることから、場合によっては居直り強盗になるおそれもあるため非常に危険です。



一戸建て住宅でおすすめの防犯対策1.「窓」

警察庁によると、一戸建て住宅における侵入窃盗の侵入手口と侵入口は以下のとおりです。

順位侵入手口侵入口
1位無締り窓(55.2%)
2位ガラス破り表出入口(20.2%)
3位合鍵その他の出入口(14.8%)
※参考:侵入窃盗の発生場所別認知件数|警察庁

参照すると、侵入手口で最も多いのは無締りで、鍵をかけないことで窃盗被害に遭っています。次に多いのはガラス破りです。
侵入口で一番多いのは窓で全体の約半分を占めているため、窓の防犯対策を立てておくことが重要といえます。

ここでは、窓の防犯対策として以下の方法を紹介します。

・クレセント錠や補助錠を取り付ける
・防犯ガラスや防犯フィルムを取り付ける
・雨戸やシャッターを取り付ける

クレセント錠や補助錠を取り付ける

クレセント錠とは、アルミサッシの引き違い窓などの室内側に取り付けられる締め金具のことで、三日月のような形状をしているのが特徴です。
音漏れ対策で売り出された鍵であることから、防犯性能は高いほうではありません。

ロック付きのクレセント錠に、補助錠を取り付けると防犯性が高くなります。

防犯ガラスや防犯フィルムを取り付ける

窓からの侵入を防ぐために、防犯ガラスや防犯フィルムを取り付けるのも対策の1つです。

防犯ガラスは、破片が飛散しにくく簡単に貫通できないガラスのため、打ち破ろうとしても十分に穴が開きません。
防犯フィルムも破れにくく、剥がすのに時間がかかり、空き巣がバールなどを使って打ち破ろうとしても解錠に必要な大きさの穴が開かないのが特徴です。

このように、防犯ガラスや防犯フィルムは窓からの侵入防止が期待できます。

雨戸やシャッターを取り付ける

雨戸やシャッターを設置することでも、防犯効果が高まります。
雨戸錠が各戸板に2箇所以上ついたものは外から解錠できないため、空き巣が侵入できません。

雨戸錠は上下ともに施錠し、内側のサッシ窓も鍵を締めて二重にロックしましょう。



一戸建て住宅でおすすめの防犯対策2.「玄関」

警視庁の同調査によると、玄関も侵入窃盗の侵入手口で2位にランクインしており、空き巣の侵入経路で多い場所です。

玄関では、主に以下のような防犯対策を講じておきましょう。

・防犯カメラや人感センサーを取り付ける
・ディンプルキーや補助錠を取り付ける
・サムターンカバーやドアガードを取り付ける

防犯カメラや人感センサーを取り付ける

まず挙げられるのが、防犯カメラや人感センサーを取り付けることです。
防犯カメラが設置されていると存在自体が侵入の抑止につながり、空き巣の侵入を防ぐことを期待できるでしょう。

万が一、窃盗被害に遭ったときは、証拠品として警察に画像を提供することが可能です。
侵入口になりそうな場所に人感センサーを設置しておくと、人が通ることでライトが付くため、人目につきにくい夜間でも防犯効果があります。

ディンプルキーや補助錠を取り付ける

ディンプルキーや補助錠を取り付けるのも、防犯対策として有効です。

「空き巣は、侵入するまでの時間に5分かかると7割が侵入を諦める」とされているため、性能が高い錠前を設置するようにしましょう。
ディンプルキーのピッキングは難しいので、空き巣が侵入しにくくなります。

補助錠も併せて設置することで、さらに防犯性が高まります。

サムターンカバーやドアガードを取り付ける

サムターンカバーやドアガードを取り付けるのも、侵入窃盗の対策として効果的です。

サムターンとは、ドアの内側から施錠するためについている「つまみ」のことで、空き巣は何らかの方法でサムターンを外から回し、侵入するケースがあります。
サムターンにカバーを取り付けることで、特殊工具の干渉を防ぐことが可能です。

ドアガードもプラスすると解錠するのに時間がかかるため、空き巣が侵入を諦める可能性があります。



一戸建て住宅でおすすめの防犯対策3.「庭」

一戸建てにおいては、庭からの侵入も考えられます。人目につきにくい場所から入られる可能性があるため、以下の防犯対策を実施しましょう。

・防犯砂利を敷く
・定期的に手入れを行う
・足場になり得るものを撤去する

防犯砂利を敷く

庭からの侵入対策として、防犯砂利を敷くことが効果的です。

足音が立つ防犯砂利の上を歩くと音が鳴るため、空き巣が敬遠する可能性があります。
砂利を軽く踏むだけで大きな音がするため、不審者が侵入すると分かります。

家の裏などの人目につかない場所や、大きな窓がある部屋の前などに敷くと、防犯性を高められるでしょう。

定期的に手入れを行う

庭の植栽や立木などは、定期的に手入れをするようにしましょう。

雑草が伸び放題だったり、庭木が茂りすぎたりすると、侵入者が隠れやすく侵入されるリスクが高まります。
「防犯意識が低い家」と見なされる場合もあり、空き巣のターゲットになりかねません。

また、庭木が住宅の近くに生えていると2階への足掛かりとなり、敷地内に侵入されるおそれがあります。

足場になり得るものを撤去する

塀やフェンスなどは、見通しがよく簡単に乗り越えられない高さであるのが理想です。
上方への足場にならないような構造のものを設置しましょう。

塀やフェンスなどの近くには、足場になり得るものを撤去することも重要です。
具体的には、梯子や段ボール、ゴミ箱などをフェンスなどの周辺に置かないようにしましょう。



一戸建て住宅でおすすめの防犯対策4.「その他」

一戸建てにおけるその他の防犯対策として、主に以下が挙げられます。

・郵便物を残しすぎない
・マーキングの有無をチェックする
・近隣住民との交流を図る
・カーテンや雨戸を閉めっぱなしにしない
・ホームセキュリティに加入する

郵便物を残しすぎない

郵便物が溜まりすぎると「家主がほとんど家にいない」とみなされやすく、空き巣などの被害を受けるおそれがあります。

そのため、ポストの中が見えないようにすることが大切です。
郵便受けに入った郵便物は、なるべく毎日回収するようにしましょう。

また、長期間不在にする場合は郵便局に不在届(不在期間が最長30日)を届けておくと、その期間内に到着した郵便物等は、届出期間終了後に配達してくれます。

マーキングの有無をチェックする

マーキングとは、ターゲットとした家に印をつけることです。

空き巣は犯行前に下見を行うことが多く、ターゲットとする家をマーキングすることがあります。
具体的には、住人の性別や家族構成、留守になる時間帯などの情報を数字や色、アルファベットなどで表し、ペンで書いたりシールを貼ったりすることです。

不審なマーキングを発見したら、ただちに警察に通報しましょう。

近隣住民との交流を図る

侵入者は近所付き合いが良く、住民同士が連帯感のある街を嫌う傾向にあるため、近隣住民との交流を図ることも重要です。

近所の人と交流を図っておくと、自宅の周辺に見知らぬ人が来たときに不審に感じてもらいやすくなるでしょう。

カーテンや雨戸を閉めっぱなしにしない

カーテンや雨戸を閉めっぱなしにしないことも、有効な防犯対策です。
日中にカーテンや雨戸を閉めっぱなしにしていると留守だと認識され、空き巣のターゲットになるおそれがあります。

家を長期間留守にする場合は、雨戸を閉めておくことが必要になるので、その際は近隣の人に声をかけておきましょう。

ホームセキュリティに加入する

ホームセキュリティに加入すると防犯対策が強化されるため、空き巣などの被害を抑えられます。
侵入などの異常を検知した際には、警備会社が駆けつけて安全性を確保できるでしょう。

小さな子供や高齢の家族が一人で留守番する時間が多い場合は、ホームセキュリティに加入すると安心です。



一戸建て住宅の防犯対策は網羅的に実施しよう

一戸建てはマンションなどの共同住宅より空き巣に侵入される可能性が高いため、防犯対策は網羅的に実施することがポイントです。

鍵の強化や窓の防犯対策、防犯カメラなど物理的な防犯対策に、センサーライトの設置やホームセキュリティへの加入など侵入窃盗を抑止する対策を組み合わせると効果が高まります。
日頃から空き巣に侵入されにくい家を目指し、高い防犯意識を持つようにしましょう。

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