実例集

四季工房で建てた実績を一部紹介します。

OBの広場
お気に入りの場所に夫婦でいつもたむろしています。

〈郡山市〉亀山格彦さん・昌子さん ―築16年目―

 郡山市郊外の住宅街にある亀山邸、今年で16回目の春を迎えました。国道4号線からすぐ、近くに大きな病院があるにも関わらず、敷地に一歩入ると静寂と爽やかな風が身を包みます。木組みの車庫、手入れの行き届いた樹木と花、庭に置かれたオブジェが母屋の雰囲気と調和し、その趣はまるで京都の小さなお寺のようです。

「四季工房の家」出会いは奥様、 のめり込んだのはご主人。

 ハウジング夢通りで四季工房の家を見た奥様、「その時の衝撃は忘れられません。あんなに沢山の木が使われている家は初めて見ましたので」と振り返ります。一方、ご主人はエアパス工法にやや疑念をお持ちでした。しかし、平田村での実験に立ち会いビックリ!「壁に手を入れたら本当に空気が流れていたんです。〈凄い!〉の一言でした」

 前のお住まいでは白檀の香りを焚いて楽しんでいた格彦さん、「木」がとにかく好き。設計を建築家の小林一元さんにお願いし、とことん木にこだわった家づくりにのめり込んでいきました。当時を振り返り「営業さんが来てくれるタイミングが私たちにとっては丁度良かった。自分たちでじっくり検討する時間が欲しかったからあまり煩わしくてもね。野崎社長も何回か来てくれて熱心に相談にのってくれましたよ」と懐かしそうに話してくださいました。

 こだわりの家の住み心地について奥様は「夏の涼さは格別!網戸では朝は寒いくらい」 ご主人「木の香りと、どこにいても家族が何をしているか分かるのがいい」 この言葉に奥様が少しだけ反論、「リタイアして一緒にいる時間が長くなってから、気配が分かりすぎるような気がするの。でも、さらに年月を重ねたらそれが安心になるかもね…」 山登りやサイクリングなどアクティブに楽しむ二人はいつも一緒、だからこそ一人の空間を大切にしたいのかもしれません。

 お二人の「この家のたたずまいと雰囲気いいでしょう!」の言葉は2階を見せていただき実感しました。書斎と寝室がオープンの大きな一間、吹き抜けに面した一枚板の立派なカウンターを中心に、膨大な書籍や資料を収納する書架、ソファー、小さなキッチンまであり、樹木の緑が窓に美しく映え山小屋にいるようです。「一日の大半を二人でここに屯(たむろ)しているんです」 お気に入りの大人の基地で屯する生活、同行した阿部孝子さんが羨ましそうにうなずいていました。

 さらに亀山家に彩りを添えているご主人お手製の作品を紹介しないわけにはいきません。ティッシュボックス、収納ボックス、掘り炬燵に敷いた「すのこ」、お孫さん用の小さな椅子、蕎麦や天麩羅が似合う器、蒸しせいろ…きりがない程です。
 驚くのは、それらの材料が家を建てた時の端材や床板の残りであること、家に溶け込んでいるのは当然です。物置を兼ねたガレージには16年の時を経た端材が今も大切に保管され、次の出番を静かに待っていました。
 亀山家は檜の浴室を一度もメンテナンスしていません。新築時からカビないように家族で塗装するなど手をかけた結果です。ここにも格彦さんの木に対する愛着が現れています。 

お二人が終始声を揃えていた言葉。「木の家だからこその生活を楽しみ、その楽しみをさらに広げることができました。これからもこの暮らしをずっと楽しんでいきます」
スモーキーな香りが魅惑の「キーモン」のミルクティのような味わいのあるお話、御馳走様でした。 (リポート/望月)