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社員インタビュー

海老原 亘

2010年4月入社 大工育成塾 福島県二本松市出身

墨付け、刻み、造作材の加工を施す作業場業務と現場における施工業務を担当しています。

四季工房で働くことになった理由を教えてください
両親の勧めもあって大学に進学。卒業後は現場監督の仕事をメインに就職活動を進めていました。当初から大工という仕事に興味はなく、むしろ“大卒で大工なんてあり得ない”と思っていたほど。そんな時に大工実技の授業を受け、子どものころの夢を思い出しました。それは、「祖父のような立派は大工になる」という夢。それからいくつかの工務店を訪問し、実際に現場を見学したり、職人の方の話を聞きに行きました。しかし、なかなか条件にマッチする職場も見つからず、半ば諦めかけていた時、インターネットで検索して四季工房のWEBページにたどり着くことに。「大卒の大工棟梁候補募集」という呼応目を見て、迷わず入社試験を受けにいきました。
大工という仕事の魅力について教えてください
大工という仕事は一般的なサラリーマンとは違い、研修を受けたり、上司から手取り足取り教えてもらえるということはなく、大体のことは、人の仕事を見て盗まなくてはなりません。入社したての頃には、棟梁から怒られることも多く、正直、生半可な気持ちでは辞めてしまう人がほとんどだと思います。しかし、そこを我慢して乗り越え、努力を重ねていけば確実に技術が身についていきます。仕事も任されるようになり、墨付けから造作加工まで、やり遂げた時の達成感は格別のものです。大工は自分の仕事が20年、30年とカタチに残るので、いつまでもやりがいを実感し続けることができます。
大工という仕事を通じ、お客様や社会にどのようなことを「伝えたい」ですか
大工になってから7年が経過しましたが、以前にもまして、四季工房という会社はこれから先も、社会にとってなくてはならない、かけがえのない存在になっていくと確信しています。ほとんどのハウスメーカーは効率化を求め、プレカット材を用いて、ただ組み立てるだけの加工が中心になっています。もはや大工と呼べるような職種とはいえません。このままでは、昔ながらの伝統工法を知る大工がこの世からいなくなってしまいます。そんな中、四季工房では手板書きから墨付け、刻み加工など、昔ながらの伝統工法を学ぶことができます。また資材にも配慮しており、構造材には新月伐採、葉枯らし乾燥、天然乾燥、修正挽きと、手間暇かけたものを使用。防腐剤はいっさい使用することなく、接着剤も最小限に抑えているため、住む人や仕事をする職人、家自体にもやさしいということも併せて伝えていきたいです。